南アジアの学校における月経衛生管理

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WaterAid Japan
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ウォーターエイドとユニセフの新しい報告書によって、南アジアの学校では、適切なトイレの設置や生徒への月経衛生教育に改善がみられることがわかりました。しかし現在も、およそ3分の2の女の子は初経を迎えるまで月経についての知識を得る機会がなく、3分の1以上の女の子が毎月生理になると学校を欠席しています。

南アジア(アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、インド、ネパール、パキスタン、モルディブ、スリランカ)では、学校の衛生設備は5年前の2013年に比べて21%増加しており、いくつかの国では学校のカリキュラムに月経に関する内容が組み込まれるようになりました。

しかしこうした進歩にも関わらず、36〜66%の女の子が初経(初潮)を迎えるまでの間に必要な情報を受けとれていないこともわかりました。

スリランカ、バングラデシュ、パキスタンに住む女の子の3分の1以上が、水が使えない、プライバシーが保たれていない、生理用品を処理できる場所がないといったトイレ施設の不備や、スポーツをしてはいけない、学校に行ってはいけない、宗教的な場所を訪れてはいけないといった社会・文化的な制約によって、毎月生理中に学校を欠席しています

報告書の主要なポイントは以下です。

  • バングラデシュでは、98%の中学校に適切な機能を備えたトイレがありますが、プライバシーの配慮や生徒の人数に応じた数を確保することに関しては課題が残っています。
  • 南アジアでは、月経に関する情報が不足している、もしくは不明瞭です。スリランカでは66%の女の子が、初経を迎える前に月経に関する知識を持っていなかったと報告しています。
  • 南アジアの女の子の3分の1以上は、生理中に学校を欠席しています。バングラデシュの31%の女子が出席状況に月経の影響を受けており、アフガニスタンとスリランカでは約37%が影響を受けています。
  • 南アジアの多くの国は、世界保健機関(WHO)が定める「25人の生徒に対して女子トイレ1つ」という基準からは程遠い状況です。ネパールのシンドゥリ郡では、170人の女の子に対してトイレは1つでした。
  • インドだけで年間10億を超える生理ナプキンが捨てられており、効果的な廃棄物管理が必要であることは明確です。廃棄物処理の民間セクターとの連携や、生理用品を取り扱う企業の社会的責任を促していく必要があります。